10品目献立★a-chin家の食卓日記

10品目使った献立が目標!大人も子どもも大満足の毎日のごはん日記

卵管留膿腫のこと② 緊急手術

からの続きです。

 

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今回の卵管留膿腫の手術は腹腔鏡下で行われました。

おへそのすぐ横を1cmくらい切って、あとは左下腹部に5mm程度の小さな穴を1か所あけて器具を入れての手術と事前に説明がありました。

使用する器具によっては下腹部に3か所の穴をあけるとのことで「なるべく傷は少ない方がいいよね?」と聞かれましたが、3人の出産で見事なまでの妊娠線ができたので傷は全く気にならないと答えました。

今後水着を着る予定もないし、夫以外の誰かに見せる予定もないので😅

 

女性は術後の傷の心配をされる方もいると思いますが、おへそは際のギリギリを切っているため、ちょっとおへそが縦長になったかな?くらいの感覚です。

左下の小さな穴に関しては虫刺されの跡のような感じで残っています(どちらも術後2週間時点)

時間の経過とともに薄くなっているような気がします。

 

手術前に病室でオイルを垂らしておへその掃除をされ、手術着に着替え点滴をし、術後の血栓予防のための着圧ソックスを履いて、コンタクトを外していざ出発。

手術室までは車椅子で移動しました。

入り口でシャワーキャップのようなものをかぶって入室。

コンタクトを外し裸眼だったので周囲の様子がほぼ見えませんでしたが、手術室に入った時は「これが本物か!ドラマみたい!」とちょっと感動しました。

 

ベッドに寝かされてからはタオルをかけられて手術着が脱がされたり、心電図?みたいな機械をつけられたりされるがまま、まな板の上の鯉状態です。

痛みによる動悸と手術への緊張もあって、心拍数のピコピコが速くスタッフの方たちに「緊張しなくても大丈夫ですよ~」と声をかけられてしまいました(笑)

ちょっと恥ずかしい記憶です。

 

手術の準備と並行して麻酔科医からの説明がありました。

私の場合は緊急だったので手術室に入ってからの説明になったようです。

紙を見せられての説明でしたが視力が悪いので何も見えず…署名もボードと顔をくっつけてやっと書くような状態でした。

 

麻酔科の先生からは

・今回の手術は全身麻酔で行われること

・麻酔中は呼吸を助けるために人工呼吸器をつけること

・気管にチューブが入るので術後数日のどの痛みがあること

・人工呼吸器をつけるための挿管時に歯にぶつかり損傷する可能性がある

などを説明されました。

ぐらついている歯がないかは何度か確認されたので結構重要なことなのかな?

実際に歯が折れたり欠けたりすることは滅多いないようですが。

 

そしていよいよ麻酔、人生初の全身麻酔です。

最初は酸素マスクをつけて10回くらい深呼吸するように指示されました。

その後点滴から麻酔薬を入れられます。

薬を入れられながら「眠たくなったら寝ていいですよ~」と言われて2~3回呼吸をしたところで意識がなくなり、起きた時には手術が終わっていました。

本当に数秒で瞼が閉じてきてスパッと意識がなくなり、経験したことのない不思議な感覚でした。

 

今回は手術前のエコーでははっきりとした病名がわからず、手術をして初めて卵管留膿腫という診断が下りました。

エコーで見る限り卵管の炎症は間違いないので右卵管の摘出が必要だろうと手術前に説明はありましたが、おなかの中を見てみると先生が当初思っていた病気とは違ったため一度手術が中断し、夫が病院に呼び出され(職場が近くなので)状況の説明を受けたそうです。

そのため手術時間が予定よりも長くかかったと後から知りました(16時半ごろ手術開始、19時頃に終了)

当初の説明通り右卵管は摘出し、おなかの中に血と膿が溜まっていたため生理食塩水で洗浄したとのこと。

おなかの中を洗うとか未知の世界すぎます😨

左の卵管は炎症もなくきれい、ほかの臓器との癒着もなし、無事に手術は終了しました。

 

病室へは麻酔が切れてから戻りました。

麻酔が切れたとは言ってもまだ意識は朦朧としている状態で、周りの声は聞こえるけど目が開かない感じでした。

のどの痛みは少しあって、声がかすれて出しづらく感じました。

吐き気は一切ありませんでしたがとにかく寒い。

電気毛布を掛けてくれていたようですが全然温かさは感じられず、病室に戻ってからもずっと悪寒がしていました。

手術前は平熱でしたが術後は38.1℃まで発熱、熱が上がりきってからは寒気はなくなりました。

 

術後の痛みはピンポイントでここというのではなく、下腹部全体がズキズキと鈍く痛い感じ。

左下に開けた穴には洗浄に使った生理食塩水やおなかの中の体液?出血?を排出するための管(ドレーン)が入っていて、トイレに行けないので尿管にも管が入っていましたが、その2つがなんとも言えない違和感と痛みがあり一番の苦痛でした。

翌日には両方とも管が取れたのですが違和感もなくなり爽快でした。

おへその傷は体を動かすとピリッとした痛みを感じましたが、私は下腹部全体と管の違和感の方が辛かったです。

 

術後の痛みは使える痛み止めの薬を全て使ってもらって朝まで耐え忍びました。

点滴、注射、座薬と痛み止めのフルコース。

その時に看護師さんから言われたのは「痛みを感じ始めた段階で薬を使うのが良い」ということです。

痛みを我慢してから薬を入れるのでは遅く、痛いかもと思った時点で薬を使うことが少しでも痛みを感じなくするコツとのことでした。

少しでも眠れるように普段は痛みに強い方ですが術後は何度も追加で痛み止めをお願いしました。

 

痛み止めと睡眠剤のおかげでなんとか眠ることはできましたが、点滴チェックなどの巡回の度に目が覚めてしまい熟睡とまではいきませんでした。

その後の入院中も睡眠剤をもらいましたが夜中の少しの物音でも起きてしまったので、痛みというよりは環境の変化で眠れないだけだったと思います。

 

術後〜朝までは血栓予防のために足にマッサージ機のようなものがつけられていました。

左右交互にふくらはぎに空気で圧をかけられプシューッと空気が抜けるポンプです。 

これが付いている+おなかの傷が痛いので寝返りは不可、辛うじて膝を立てたり伸ばしたりすることは出来ました。

動くたびにドレーンや尿管が違和感を主張してくるので自分の意思で動かすことはほぼありませんでした。

 

挿管による喉の痛みは少しありました。

風邪のひき始めに感じる程度の喉の痛さで翌日にはほぼ解消。

術後すぐから声が出しにくい感じもしましたが、それも翌日には気にならない程度になっていました。

 

ここまでが緊急手術から手術直後の様子です。

手術自体は全身麻酔で意識がないうちに行われるので苦痛などは感じません。

本来卵管の摘出手術であれば30〜40分で終わるようです。

 

術後に感じる症状には個人差があると思いますが私は悪寒と発熱、下腹部の違和感、少しの喉の痛みでした。

それも翌日にはほぼ解消されていました。

痛みに関しては使える痛み止めの薬をどんどん使うことをおすすめします。

ただでさえ弱っている身体なので、頼れるものにはどんどん頼りましょう。

極力苦痛を感じないようにして身体を休めることが、心身ともに回復する近道だと思います。

 

私の場合は病室に戻ってからしばらくすると麻酔からしっかりと目覚めて、夫と連絡(LINE)を取る余裕もありました。

今はコロナウイルスの影響で面会不可なので、手術が無事に終わったことをすぐに報告したくてスマホを手に取りました。

病気入院は人生初、さらに緊急手術と想定外のことが立て続けに起きたのでかなり心細く、子どもたちのことも気掛かりだったので消灯時間までやり取りを続けていました。

 

私はたったの2泊3日の入院でしたが、それでも誰とも面会できないというのは不安でとても不便でした。

これが長期の入院だったり子どもだったりすると本当に辛いだろうなと思い、早くコロナ以前の生活に戻りたいと強く思いました。

 

 

術後と退院まではその③に続きます→→→