卵管留膿腫のこと③ 術後~退院
からの続きです。
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朝になって目が覚めると平熱に戻っていました。
下腹部の痛みはかなり解消、おへその傷の痛みやドレーンの入っている部分の違和感は引き続きといったところです。
それでも前日の手術前の腹痛に比べると100倍マシでした。
朝ごはん前の検温や血圧測定の時に尿管に入っていた管が抜かれると、下腹部の痛みや違和感がほぼなくなりました。
ズキズキする痛みの原因は手術というよりも尿管に入れられていた導尿用の管だったようです。
そして看護師さんから起き上がってみましょうとの提案。
術後はなるべく起き上がったり動いた方が回復が早いと聞いていたので気合を入れて挑戦です。
横向きになってゆっくり起き上がってみると意外と大丈夫そうとホッとしました。
すかさず看護師さんから立って歩いてみましょうと言われました。
若いから大丈夫よー!と励まされ、靴を履いて点滴の棒につかまりながら立ち上がって廊下を少し歩きました。
思ったほど痛みもないしゆっくり歩くことは可能でしたが、変な汗を全身にかいていました。
前日はほぼ絶飲食だったからエネルギー不足?それとも血圧の問題?わかりませんがしばらく心臓がバクバクしてぐったりでした。
手術の翌朝から普通食が出ます。
1日ぶりの食事だったのでいつもよりしっかり噛むことを意識しながらゆっくりと完食。
総合病院の食事なので内容は味付けは今一つですが…贅沢は言っていられません。
術後すぐの朝ごはんは完食したものの、いつもより動かないからなのか消化機能が落ちているのかおなかが減らず、それ以降の食事は8割ほどしか食べられませんでした。
退院後もしばらくおなかにガスが溜まっているような感じで空腹感がなく、おなかが張って苦しかったのが地味に辛かったです。
術後2日目まで排便がなかったので下剤を飲みましたが効果はなし、結局座薬の下剤を使いました。
午前中の回診で左下腹部に入っていたドレーンが抜かれました。
引っ張って抜き取るのですがなんとも言えない感触で気持ち悪かったのを覚えています。
ドレーンを抜いた後はおへその傷の痛み以外なく一気に快適度が増しました。
穴は数日たつと勝手に閉じるそうで、傷口にテープを貼るだけの処置でした。
おへその傷も縫合しておらず同じようにテープで止められているだけです。
これでちゃんと傷が塞がるのか⁉と半信半疑でしたが、一週間くらいでテープがはがれしっかりと傷口が閉じていました。
医療技術の発展も人間の身体も本当にすごいと実感した出来事です。
その後は特に治療もなくフリータイム。
リハビリを兼ねてデイルームや院内のコンビニまで歩いてみたり、ベッドの上でストレッチをしたりして過ごしました。
導尿用の管やドレーンが抜けた後は普通に歩けるまで回復。
寝転ぶ時と起き上がる時、寝返りを打つ時の傷の痛み以外はほぼ元通りといった感覚です。
だから暇で暇で時間を持て余していました。
家にいると忙しい・休みたいと思うのに、いざ時間ができると上手く休めません。
産後の入院中も同じように思ったので休み下手な人間なんだと再確認。
泳ぐのをやめたら死んでしまうマグロのようです(笑)
入院中は時間がたっぷりあったので荷物と一緒に届けてもらった子どもたちのバースデーカード作りをせっせとやっていました。
不真面目な入院患者ですね😅
完成品がこちら↓
すみっコぐらし好きの長女とドラえもん好きの次女に贈るバースデーカード。
本やネットの画像を見て描きました。
上半分には0歳と現在の写真を貼って成長が見えるようにし、下半分にはメッセージを書いています。
よくよく見るとヘンテコなのもあるけど喜んでほしくて頑張りました。
そして無事に手術から2日後に退院しました。
通常は手術前日に入院し術後4日目退院のようですが、子どもたちも小さいということで先生に無理を言って、決して無理をしないことを条件に早く退院させてもらいました。
幸いなことに傷の回復も順調で、多少の痛みはあるものの日常生活は送れるだろうと判断していただき晴れて退院!
嬉しくて嬉しくて退院許可が出たらすぐに着替え荷物をまとめて、お迎えを待っていました。
たった2泊3日の入院でしたが本当に長かった…無事に退院できてよかったです。
今回は転院した総合病院で、的確な診断と分かりやすい説明をしてくれる素晴らしい先生に診てもらうことができたのが不幸中の幸いでした。
最初に会った時から信頼できるとピンとくる何かがあり、この先生に出会えたからこそ納得して治療に臨めました。
主治医の先生をはじめ医療関係者の方々には本当に感謝しかありません。
退院後の生活についてはその④に続きます→→→