10品目献立★a-chin家の食卓日記

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卵管留膿腫のこと① 発症~手術まで

今回私は「卵管留膿腫(らんかんりゅうのうしゅ)」という思いもよらない病気で、緊急入院・手術となりました。

34年間生きてきて大きな病気やけがもなく入院は出産の時だけ、子どもの頃からほとんど風邪もひかない健康自慢の私にとって、今回のことはかなりの衝撃的な出来事でした。

身体はもちろんのこと精神的にもショックが大きかったです。

 

ある日突然卵管留膿腫と診断され手術後病気について調べましたが、情報が少なくあまりメジャーな病気ではないという印象でした。

私の経験が少しでも誰かの役に立てればいいなと思い、今回の卵管留膿腫の発症~退院後についてブログに残したいと思います。

 

 

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まずは卵管留膿腫という病気について。

 

卵管が淋菌やクラミジアなどが原因で炎症を起こし、それが原因で卵管が癒着して、膿が溜まって腫瘤を形成してしまうことを卵管瘤膿腫と言い、下腹部の痛みや発熱などの症状が現れます。

 

出典:https://www.hospita.jp/sp/disease/4397/

 

卵管留膿腫とは卵管に何かしらの細菌が入ってしまい、炎症を起こして膿腫(膿が溜まったコブのようなもの)ができてしまう病気のこと。

原因となる菌はクラミジアなどの性病の菌、ブドウ球菌、嫌気性菌(酸素がないところで増殖する細菌)などがあるようですが、私の卵管留膿腫の原因菌は特定できませんでした。

 

手術前の診察では違う病名が挙げられていましたが、実際におなかの中を見て卵管留膿腫に診断名が変更になりました(事前に診断名が変わるかもしれないとの説明アリ)

やはり画像だけでは正確な診断ができないようです。

 

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ここからは発症~手術について。

 

 

11月6日の朝8時頃、朝ごはんを食べた後急に下腹部がキリキリ痛み出しました。

おなかが下るのとは違い便秘やガスが溜まっておなかが張っているような痛さで、溜まっているものを出してしまえば治まるかなとその時は軽く考えていました。

でもトイレに行ってもなにも出る気配がなく、徐々に痛みは増していって身体をまっすぐにして歩けないくらい、座っているのが辛くて布団でうずくまっているような状態でした。

それでも長女の幼稚園はなんとか送っていけるかな(車で5分ほどの距離)と考える余裕はありました。

ネットには卵管留膿腫の症状として慢性的な下腹部痛や発熱などと書かれていましたが私には当てはまらず、発熱もなく本当に突然の腹痛から始まりました。

 

その後も下腹部腹痛は治まるどころか時間が経つほどに酷くなっていって、痛みに強く陣痛の時も声を出すことがなかった私が「痛い…」と口に出してしまうほど。

陣痛と違い痛みの治まる時間がなく、絶え間なく痛いのが辛かったです。

市販の痛み止めを飲みましたが全く効きませんでした。

 

幼稚園の送迎は無理と判断し、次女と長男を出産した産婦人科(A病院)へ電話で相談するとすぐに受診するように指示されました。

9時半過ぎ、痛みに耐えながら自分と子どもの身支度をして子ども3人を連れてタクシーでA病院(託児ありの産婦人科)へ向かいました。

長男を抱っこするのも辛いし車の揺れも辛い状態でしたが気合で病院に到着。

 

A病院では内診をするも痛みの原因の特定には至らず。

腹腔内に出血がありそうとのことで大きな病院(B病院)で診てもらうように言われました。

それまではホルモンのバランスのせいかな?とか痛み止めをもらえば治ると思っていたのが、まさかの大きな病院と言われ軽くパニックに。

それでも原因さえわかれば薬で何とかなるだろうとその時は考えていました。

子どもたちにも事情を説明し、義母に子どもたちを託して12時過ぎにB病院へ向かいました。

その時の長女の不安そうな顔、それを必死で隠している健気な姿は忘れられません。

 

B病院でも内診すると、卵管の近くに何やら血流を伴う腫瘍のようなものがあるとのこと。

数人の先生でエコーの画像を診ていて、初めてただならぬ状況なんだと自覚しました。

その腫瘍のようなところから出血して腹腔内に血が溜まっているのが腹痛の原因との診断でした。

エコーの画像上では出血量もまぁまぁあるらしい。

このような腹腔内の出血で突然痛みが起こるのか質問しましたが、出血もいつ始まったかわからないので私の場合「出血の瞬間=痛みが出た瞬間」かもしれないと言われました。

徐々に出血が溜まってじわじわ痛みが出ることもあるし、限界点を超えた瞬間に痛み出すこともあるしケースバイケースのようです。

 

このまま入院して手術した方がいいね~と言われましたが、翌日は次女の誕生日というまさかのタイミング。

それを伝えると先生も気の毒に思ったようで痛み止めで抑えられるのなら週明けの入院にしようか(11/6は金曜日)と提案してくれましたが、どう考えても痛み止めで何とかなるレベルじゃないと自分で思ったので泣く泣く緊急で手術してもらうようにお願いしました。

翌日は次女の誕生日、さらに5日後には長女の誕生日…なんでこんな時に病気になってしまうんだと心底悲しくなりましたが、健康には変えられません。

 

ここから入院・手術に向けて血液検査、心電図、レントゲンと検査を回り入院手続きまで済ませましたが、その間の移動が地獄のようでした。

なんせ大きな病院なのでエレベーターで上がったり下がったり、検査室までの道のりも長い…看護師さんから車椅子も提案されましたがなんだか恥ずかしくて歩けますと言ってしまったのを後悔しました。

この時痛みで動悸がして心拍数が160くらいに跳ね上がっていました。

 

入院手続きを済ませたら入院する病棟へ。

色々な同意書にサインしたり手術前の準備をしているとあっという間に手術室へ呼ばれました。

さすがに手術室までの移動は車椅子、段差を越える時の振動がおなかに響いて痛い…初めてバリアフリーの重要性を意識した出来事でした。

そしていよいよ人生初の手術が始まります。

 

長くなるのでその②に続きます→→→