卵管留膿腫のこと④ 退院後の様子
からの続きです。
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突然の腹痛から卵管留膿腫と診断され、人生初の手術を受けたのが金曜日。
手術後2日目で晴れて退院許可をいただき、日曜日の午後に退院しました。
迎えに来てくれた夫を見て心の底からホッとしたのを今でも覚えています。
一度家に帰り荷物を片付け子どもを迎えに義実家へ行き、そのまま夜ごはんをごちそうになりました。
退院したとはいえ無理は厳禁。
なるべく安静にと言われていたので有り難かったです。
子どもたちの面倒も見てもらってもちろん感謝なんですが義実家との関わり方では夫と揉め事も…詳細は割愛しますが、夫が義実家に頼ればいいという前提で行動しているのが許せなくて。
仕事がそれなりに責任のある立場なのもわかるけれど、私が病気になった時くらい子どものケアを第一に考えてほしいなと思ってしまうんです。
でも義両親にほぼ丸投げ、任せっきりな態度が私には理解できませんでした。
近くに居たら頼るのが当たり前なんでしょうか?
私にとっては義理の関係だけど、夫にとっては実の親だから抵抗がないのは分かるんですが…
産後の入院時も思いましたが、もう二度と入院なんてしないと決意しました。
話を戻して…久しぶりの自宅で過ごす夜。
子どもたちもテンションがあがってしまってなかなか寝付けず、寝ている私の身体によじ登ってくるので傷を守るのに必死でした😂
でもやっぱり自宅が一番、当たり前の事が幸せだと噛み締めていました。
その夜は私も全然眠れず布団でゴソゴソ、眠りも浅く何度も目が覚めて全く寝た気がしませんでした。
痛みで眠れないのではなく神経が昂っている感じ?
寝付けない&眠りが浅いのは退院から3〜4日続いてしばらく寝不足でした。
退院の時に睡眠薬をもらっておけば良かったと後悔しました。
翌日からは無理しすぎないことを最優先に家事もスタートしました。
ごはんも最低限、掃除はせずに洗濯だけ、空いた時間は思い切って座って休む。
末っ子の抱っこも極力控えるようにと言われていたので、出来る限り座って抱っこしていました。
でも傷の痛みなども日に日に良くなっていたのでつい動きたくなってしまうんですよね…
自分では無理してるつもりじゃなくても体には負担だったようで、お昼ごはんを食べ終えてすぐ出血しました。
手術後はほぼ出血がなかったのでパニック。
ダラーっと出た瞬間が分かってすぐにトイレに駆け込むとまぁまぁな量の鮮血だったので、病院に逆戻りだとトイレの中で一人絶望しました。
しばらく座って様子を見るも治る気配がなかったので病院へ電話。
すると退院時に処方された子宮収縮剤の影響ではないかと言われ、今よりも量が増えなければ大丈夫と言われました。
ただしなるべく安静に!と念を押されました。
それからは本当に必要最低限しか動かず、休む事が今の仕事だと自分に言い聞かせて我慢。
すると2〜3日で出血量は減っていきました。
何とか再入院は免れて事なきを得ましたが、本当の意味での安静はやはり自宅では難しいと実感。
術後○日目で退院というのは当たり前ですが意味のあることだと思うので、できるなら指示通りに入院・静養することをおすすめします。
あくまで私の場合ですが子宮収縮剤を飲んでから約24時間後から出血し始めました。
特に腹痛などの前触れはなく、突然のことでした。
出血量が減ったのは安静にしたからなのか日にちが経ったからなのかはわかりません。
2~3日は鮮血でしたがその後は量も減り、色も茶色っぽかったりピンクっぽかったりで1週間後には止まっていました。
私は退院後3日目から車の運転(幼稚園のバス停までの送り迎え)も再開しました。
その頃には傷の痛みもほぼ感じず、長男(1歳半)の抱っこも普通にしていました。
ごはん支度や洗濯は退院翌日からやっていましたが、普段の6割ぐらいの感覚でなるべくゆっくりを心がけていました。
身体も精神的にも手術前の感覚に戻ったのはやはり1週間後の受診を終えてからです。
傷の痛みなどは早期に回復したものの、胃腸の不快感がしばらく残っていました。
入院中から消化機能が落ちている感じで、おなかが減らずガスが溜まっているようなおなかの張りが退院後もありました。
抗生剤と一緒に処方されていた整腸剤を飲んでもあまり改善されず、便通はあるのにすっきりしない日々。
おなかが張っていていつもの半分くらいの量を食べるのがやっとという感じでした。
このおなかの張りが気にならなくなったのは入院前のように動けるようになってからだったと思います。
退院の1週間後に経過観察で受診しました。
内診の結果は問題なし、徐々に通常の生活に戻ってよいとの指示でした。
ただしおなかの傷が完全に回復するまでは感染症の可能性があるのでお風呂は禁止(術後3週間)、温泉やプールなどは術後2ヶ月は控えるように言われました。
この時詳しい病理検査の結果の説明がありました。
前にも少し触れたのですが、卵管留膿腫はクラミジアなどの性病の菌やブドウ球菌などの細菌が炎症の原因になります。
私も原因菌を特定するために培養検査に出したそうですが、まさかの原因菌の特定はできずという結果でした。
細菌によって効く薬が違うので有効な薬を使うために原因菌の特定が必要との説明でした。
今回は原因菌が特定できなかったものの、2種類の抗生剤を使って可能性のある細菌に対処できていて、血液検査の結果も炎症反応が下がっているので心配はないようです。
他にも
・悪性の可能性はない
・残っている左側の卵管には炎症は見られない
・他の内臓との癒着などもなく溜まっていた膿もきれいに洗浄しきれている
・慢性的な炎症ではなく急性の炎症の可能性が高い
・左側の卵管は残っているので妊娠は可能
などの説明がありました。
私からはなぜ卵管留膿腫になってしまったのか、今後の予防法はあるのかを質問しました。
卵管留膿腫の原因は卵管の細菌感染ですが、原因菌が性病の菌などではないことから、たまたま細菌が入り込んでしまい炎症を起こしてしまったのが発症の原因のようです。
先生からは事故のようなものと説明されました。
常に身体に存在し普段なら免疫の力で影響がないような菌でも、免疫力が下がっていたり何かをきっかけに悪さをすることがあるようです。
私は発症前の2週間くらい寝不足で不規則な生活をしていたので思い当たる点が多く納得でした。
そして、私の場合は突発的な急性の炎症なので予防法はこれと言ってないそうです。
あえて言うなら清潔にし、規則正しい生活を送ること。
今回右卵管がなったから左もなる可能性があるという病気ではなく、気にしなくて大丈夫とのことでした。
先生からの病理検査の結果を聞くまでは悪性かもしれないとか、残っている左卵管もなってしまったらどうしようと日に日に不安が増していました。
わからないというのは悪いイメージばかりが膨らんでしまいますね。
ネットなどで調べてみても目に付くのは負のワードばかりで、調べない方がいいとわかっていてもついつい見てしまいます。
先生から大丈夫とのお墨付きをもらったのでやっと安心できました。
今回私が入院&手術をした「卵管留膿腫」という病気はネットで調べてもあまり情報がありませんでした。
卵管留”水”腫という膿ではなく水が溜まってしまう同じような病気は結構多いようで検索結果は卵管留水腫ばかりでした。
これまで私の経験を4つのブログに分けて書いてきましたが、あくまでも一個人の経過ですし、素人の私が医師の話や説明を聞いて理解し覚えている範囲での経験談です。
同じ卵管留膿腫でも症状の現れ方や経過はそれぞれだと思うので、あくまで参考程度にお読みいただけたらと思います。
少しでも困っているどなたかのお役に立てれば幸いです。
最後に番外編として手術にかかった費用と加入していた医療保険についてその⑤に書き記します→→→